古代中国の占いについて

占いには古今東西多様多種ありますが、古代中国の占いは大きく3つに分類することができます。それぞれにいくつもの占学、占術が存在します。    

①  命占

 

生年月日よりその人の宿命と運命を占います。

「算命占学」「密教占星術」などはこれにあたります。

生まれ持った宿命を観ることで自らの天命を知り、通常は知ることのできない「見えざる必然」(仏教では因縁)を識ることがでるのです。

 詳しくは、「算命占学について」をお読みください。

②  相占

 

顔かたちや、手掌線、土地、家屋などに現れた形象から運気を読む。

手相、人相、家相、墓相などがこれにあたります。

人相、手相は、後天的な運気を反映します。

逆に言えば、手相、人相はその人の生き方を変えれば変わるのです。

ですから、手相が良いとか悪いとか言われても一喜一憂する必要は全くありません。

未来よりもその人の過去を観るために有効でしょう。

③卜占(ぼくせん)

 

偶然に現れた事象や、偶然に得られた数字などから運気を占う。

俗にいう「当たるも八卦あたらぬも八卦」といわれるのがこれにあたります。

算木、筮竹、サイコロ、銭などを使って、偶然にでた象から占いたいことの

意味を易経から読んでゆきます。

ふたつにひとつ進路に迷った時に卜占はその決断の助けとなり得ます。

占者の力量が結果を大きく左右するといわれています。